社会で生きる上でルールや秩序を守る事は大切な事ではありますが、
それは正論だけど正解ではないな、、 と思うことが多々あります。
正論ハラスメントという言葉があるように
正論を振りかざし相手を言い負かせてしまうと
人間関係を壊してしまいかねません、、。
自分がそうならない為にも正論と正解の差を明確にして
コミュニケーションを円滑にとる必要があります。
ここでは正論と正解の違いを明確に解説しますので
普段の同僚や後輩、部下とのコミュニケーションの
参考にしていただければと思います。
・正論を振りかざす人
特に会社の中でよく見るシーンですが
正論を ポンっ と言ってしまうと場の空気が悪くなるんですよね。
それはわかっているのよ、、
わかった上で正解を出そうと話し合っているのに、それを言ったらおしまいじゃない、、、。
っていう空気。
ただ、間違った事を言っているわけではない為に、
特に立場が上の人になると厄介で、反論しづらい面倒さが正論にはあるのです。
どうやら正論とは、習慣やルール、社会常識、倫理観といった
昔から守られてきた決まりごとを守る為に生まれる傾向にある気がします。
要するに、正論とは機械的な考え方で
【こういう時にはこうするのが正しい】よね。
という一般的に多くの人が思う“考え方”のこと。なのだと思います。
先日、仕事が忙しい後輩が上司から言われたという一例ですが、
『なんで残業してるの?36協定を守らないといけないんだから残業しないで帰って』
『仕事の優先順位はどうなっているの?ちゃんとスケジュール立てして仕事して』
こんな事言われたらきついですよね、、
おそらくその上司の考え方は
残業=仕事の効率が悪い
という認識なのだと思います。
会社的に36協定大事なのはわかりますし、本人も残業したくてしているわけではないんです。
言っていること自体は間違ってはいないですが、これは適切な言葉でしょうか?
・正解を導く人
では一方、正解とは何なのか。
正論とは全く別物で
正解は【正しく解釈して答えを出すこと】です。
正しく解釈するためには、その時の状況や個々の個性を知った上で答えを出す必要があると思います。
先ほどの後輩を例にすると、
その時の状況はどうだったのか?を把握します。
- プロジェクトを何個も抱えていて物理的に時間が足りない
- 完璧主義で仕事に時間がかかっている
- 急に予定外のトラブルが起きて時間を取られた
さらにその個人の個性はどうでしょう。
- 仕事への熱量
- 考え方の偏りがある
- 精神状態
- 価値観
ほんの一例ですがこういった個々の個性という前提を知っていると
その時の状況と掛け合わせて今のその人にとっての正解を出すことができると思います。
例えば
プロジェクトを何個も抱えている × 精神状態はプレッシャーと業務過多で疲弊
という状況だとしたら、
担当を振り分けたり、アシスタントをつけて業務を分業し効率よく時短させる事を提案する。
という事ができるかもしれないですよね。(※まずは今までの労いは大事ですが割愛)
正解というのは、機械的な一般論とは違い、
感情を持って、その時のその人に当てはまる答えを導く事なのだと思います。
《正論は正解ではない》
もう正論で従わせる時代ではないのです。
多様性を受け入れて柔軟な答えを出せる人が必要です。
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