転職を考えた時に、転職サイトと転職エージェントのどちらを使おうと考えていますか?
そもそも転職サイトと転職エージェントの違いを分かっていない方も多いのではないでしょうか。
ここでは今後の仕事探しに失敗しない為に、転職サイトと転職エージェントの違いについて解説していきます。
この記事でわかる事
- 転職サイトと転職エージェントの違い
- 転職エージェントを使う事のメリット
- 転職エージェントで何ができるのか
転職エージェントとは?
転職エージェントとは、
企業から人材紹介の依頼を受け、そのニーズに見合った人材を探して紹介する人材紹介サービスを行う会社です。
利用者と企業がマッチングする事で、企業側から支払われる成功報酬が収入となっている為、
求職者は無料で利用することができる点が特徴です。
さらに登録するだけで様々なサービスを受けることができます。
近年やっとエージェントを利用する人が増えてきている印象ですが、
それでも転職サイトと転職エージェントを利用率は半々くらいにとどまっています。
年収を上げたい人には特に、エージェントの利用は欠かせないポイントになりますので、エージェントの有用性をしっかり知った上で利用する事がとても重要になります。
転職サイト と 転職エージェントの違い
1.求人の質の違い
転職サイトの場合は質の悪い求人も多く含まれる一方、転職エージェントは厳選された求人がメインとなります。
また、転職エージェントは一般の求人の他に、非公開求人などといった一般には公開されていない求人があったりと、そもそもの求人情報の質の違いがあります。
ではなぜ求人の質が違うのか。具体的に解説をしていきます。
~求人の質の違い~ 転職サイトの場合
転職サイトはwebメディア型のサービスです。
利用方法は、サイトの利用希望者が利用登録をして、自分で求人を探す方法となります。
採用側は 転職サイトに広告費を払って求人を掲載し、掲載後は応募を待つだけ。
といった簡単な求人方法となります。
転職サイトに求人を出す企業は、《未経験者歓迎》などの低コストで雇える求人が多くあることから、
安い広告費を払って、安い人件費で人を雇う。といった特徴があります。
また、転職サイトに掲載された求人は誰でも見る事ができる分、競合他社にも見られてしまいます。
その為、中にはどんな人材を欲しがっているかを公にしたくない企業もあり、
このような企業は転職サイトには出さずに、エージェントの非公開求人で求人情報を出しているのです。
~求人の質の違い~ 転職エージェントの場合
転職エージェントは人材型のサービスです。
利用者は転職エージェントにコンサルの申し込みをして面談を行い、
面談の際に、自分の経歴や希望を伝えた上で、求人を紹介してもらうシステムです。
採用側は転職希望者とマッチして採用が決定したら、エージェントに成果報酬を支払うシステムが多く、
転職サイトの広告掲載費と比べ、エージェントへの成果報酬が高くなっています。
その為、資金に余裕のない企業はエージェントに報酬を払えませんので、そもそもエージェントに求人情報が出る事が自然と少なくなり、
求人に出資する余裕のない、質の悪い会社を選んでしまうリスクが少なく済むメリットがあります。
また、転職エージェントを利用すると年収が上がるケースが多いですが、
それは、転職サイト経由の採用はコストが高くつく為、即戦力になる経験者を応募する企業が中心となることから、自然と転職エージェントが扱っている求人の年収水準が高くなる という特徴があるからです。
ポイント
- 成果報酬型で採用側の求人コストが高額な分、転職エージェントの方が圧倒的に求人の質が良い
- 転職エージェントの求人は即戦力を求めている為、年収の水準が転職サイトより高い
- 非公開求人といった情報も紹介してもらえる
求人サイトにいつも出ている企業は、離職率が高そうで不安になりますよね。
転職サイトによくある、未経験者歓迎の求人などは採用ハードルは低いですが、
転職する事でキャリアアップしたい方や、年収を上げたい方向きではありません。
キャリアアップや年収アップを希望する方には、より一層エージェントの利用をおすすめします。
2.求人の探し方の違い
求人情報は常に、数百~数千の企業から募集されています。
そんな膨大な企業の中から、自分の条件に合った仕事を見つけるのは非常に大変な作業です。
転職サイトと転職エージェントで、求人の探し方にどのような違いがあるかを解説していきます。
~求人の探し方の違い~ 転職サイトの場合
転職サイトの場合は自分で探す方法となります。
数百~数千もある企業の中から業種・勤務地などの条件を絞って探す方法となりますが
このような転職サイトの探し方の場合、求人情報に掲載されている少ない情報のみで判断する必要が出てきます。
例えば、コメントに書いてある
《20代が活躍》《風通しのいい職場》《残業なし》
などといったように
どこの企業でも似たような文言が並んでいるのを見たことがあるのではないでしょうか。
同じ業種で絞ったとしても、どの企業が良いかの違いが分からずに、
自分に合うか否かの確信がないまま選ぶしか方法が無いのが現状です。
面接の際に事細かに聞ける方であれば良いですが、面接の段階で求職者から根掘り葉掘り聞かれると、印象もあまり良くなくなってしまう可能性がありますので注意が必要です。
~求人の探し方の違い~ 転職エージェントの場合
転職エージェントの場合は 案件を紹介してもらう形式になります。
エージェントはその道のプロですので、業界や職種を熟知しています。
その為あなたの経歴を見た上で可能性のある企業を紹介してくれる点が特徴です。
自分で探すよりも圧倒的に効率よく、自分に合った企業を探すことができる点が違いとなります。
ポイント
- エージェントは業界や業種に詳しいプロが、今までの経歴・転職先の希望を踏まえた上で企業を紹介してくれる
- 転職サイトのように自分で探す時間の削減ができる
- 自分に合わない企業を選んでしまうリスクが圧倒的に低い
3.企業情報の収集の違い
興味を持った求人を見つけたら、応募の前に企業情報を詳しく調べますよね。
どんな方針の会社か、経営状態、最近力を入れている事業 等、、
1社ならまだしも、何社も調べようと思うと骨の折れる作業です。
この情報収集も転職サイトと転職エージェントでは大きな違いがありますので具体的に解説していきます。
~企業情報の収集の違い~ 転職サイトの場合
転職サイトの場合は、興味を持った求人の企業情報を自力で収集する必要があります。
最近はSNSを利用する事で情報収集力も上がってきていますが、
肝心な社内事情までは分からないのが現状です。
一見、良さそうに見えて入社しても、『思っていたのと違った』という事はよくある話です。
企業の良いところ・悪いところを把握するには、自分の情報収集力次第となりますが、あまり時間をかけて情報収集しているうちに求人の掲載が終わってしまう事もありますので、いかに効率よく調べ上げる事ができるかが重要になります。
~企業情報の収集の違い~ 転職エージェントの場合
転職エージェントの場合は、企業の情報収集はエージェントが協力してくれます。
例えば
- 社内の事情
- 組織体制
- どんな人がマネジメントをやっているか
- 現在どのような課題を抱えているか
- これから何を取り組んで行きたいか
といったような、WEBだけでは絶対に把握できない内部事情をエージェントから採用側に確認してもらう事も可能です。
転職サイトの求人情報や、独自で調べられる範疇を超えて知る事が出来ますので、
安心して応募する事ができます。
ポイント
- エージェントは企業情報の収集を協力的に行ってくれる。
- 自分で調べるには限界がある、社内事情も確認できる可能性が高い。
4.応募書類の添削・面接対策の違い
履歴書や職務経歴書の書き方・面接対策など、学生の頃と違って教えてくれる人は身近にないことが一般的です。
いかに自分が企業に合っているか・自分を採用する事でどのような貢献ができるか。といった事は
企業情報を把握していないと明確に伝える事は難しいです。
特に面接では、他の求職者との違いを出せる貴重な機会となりますので、その点について転職サイトと転職エージェントでできる事の違いを解説していきます。
~応募書類の添削・面接対策~ 転職サイトの場合
転職サイトの場合は、すべて自分で行う必要があります。
履歴書や職務経歴書の一般的な書き方・面接のマナーなどは、
ネットに流れている情報をもとに気を付ける事はできると思いますが、限界があるのも事実です。
中には添削や面接対策を行うサービスもありますが、やはり専門のエージェントと比較すると距離感や温度感が違うため、企業対策まで行う事は難しいのが現状です。
~応募書類の添削・面接対策~ 転職エージェントの場合
転職エージェントの場合はしっかりエージェントが協力してくれます。
優秀なエージェントが味方につくことで、書類選考の通過・面接通過の確立が上がります。
なぜなら、エージェントは転職希望者と企業がマッチングして採用が成立しないと成果報酬がもらえないからです。
中には悪徳なエージェントもいて報酬欲しさに求人の紹介をしてくる人も中にはいますので
何社か登録して、合うエージェントを選ぶことも大切です。
ポイント
- 応募書類の添削から面接対策まで、その企業が求めている人材を把握しているエージェントがしっかりポイントを教えてくれる。
- エージェントの協力があると、独自対策と比較して採用確立が上がる
5.日程調整・条件交渉の違い
転職活動を退職前から行う人も多いかと思います。
その場合、仕事の忙しい合間を縫って、スケジュールの調整を行う必要がありますので、多忙な方は調整に時間がかかってしまいがちです。
また、条件交渉は直接行うにはハードルが高く、どのように交渉するべきか悩ましい所です。
転職サイトと転職エージェントでは、そのあたりも明確に違いがありますので、詳しく解説していきます。
~日程調整・条件交渉~ 転職サイトの場合
転職サイトの場合は全て自分で行う必要があります。
応募した後の人事担当との面接日程の調整や
年収・待遇といった条件交渉に至るまで、全部自分でやることになります。
何社も申し込みしていると、各社の企業情報の把握と交渉内容を考えるのはとても大変ですし、すぐに採用が決まらない焦りから条件交渉すらなしで、良くない条件で入社してしまう事になりかねません。
~日程調整・条件交渉~ 転職エージェントの場合
転職エージェントの場合は全て代行で行ってくれます。
日程管理はもちろん、最重要な給与の交渉も間に入ってもらえますので非常に安心です。
特に給与や待遇の交渉については、エージェントが付いているか否かで心持も全く変わります。
実際に交渉しようと思っても、採用してくれようとしている企業に、給与を上げてほしいと伝えるのはかなりハードルが高い事です。
『内定が取り消しになったらどうしよう』とか、『おこがましい新人という扱いをされてしまうのではないか、、』
と考えてしまいがちですが、エージェントに入ってもらう事でスムーズに行う事ができるのです。
また、直接面接で聞きづらいこともエージェントを通す事でクリアになりますので
入ってみないとわからない というモヤモヤした不安をかなり少なくすることが可能です。
エージェントはもちろんこちらの意図を汲んで企業に伝えてくれますので、
例えば、給与の交渉の場合は
『この業種でこの経歴だったら平均給与は〇〇円ですので、〇〇円くらいに上げるのが妥当かと思います。』
など、
プロとしての意見で企業側へ交渉してくれる為、直接求職者が聞くと印象が悪くなりそうな事でも、エージェントが第三者として介入する事で、採用側も納得してもらいやすい。という特徴があります。
ポイント
- 給与や待遇面といった交渉も間に入ってもらえる為スムーズ。且、要望が通りやすい。
- 面接の日程調整なども代行して行ってくれる。
おすすめの転職エージェント
おすすめの転職エージェントは、キャリアによって異なりますが
経験があり、キャリアアップ・年収アップを望むのであれば
JACリクルートメントがおすすめです。
JACリクルートメントのおすすめのポイントは
- 年収の高いハイクラス案件が得意
- 管理職・専門職・外資・グローバル企業などが強み
- 年収600万以上の独占案件・非公開求人がたくさんある
- 1988年創業で上場もしていて規模の大きい企業のため、安全で信頼できる
という点です。
もし、年収500万以下くらいの求人を探している方は、
リクルートエージェントやマイナビエージェントの方がハードルが低い傾向にありますので、
20代の経験がまだ浅い方や、そこまでのキャリアアップを望んでいない方はおすすめです。
一度、自分の市場価値を確認しておくことも大切な事です。
HPをご覧になっいただくだけでも転職サイトとの違いが分かると思います。
転職エージェントを使う際の注意点
転職エージェントであっても小さい零細企業の場合は、無理やり転職を進めてくる事があるので使わない方が安心です。
優秀なエージェントというのは、今の会社より良い条件の求人が無い場合は、一先ず今の会社に残る事もおすすめできる人です。
また、エージェントにも相性がありますので、1社だけではなく2社以上に相談しつつ、自分に合ったエージェントにお願いするのがポイントです。
【関連記事】
コメント