リビング 横 和室 おしゃれ
洋室が一般的になってきた中でも、やっぱり和室は落ち着く空間です。
和室を作るにはスペースが足りないことから、リビングの一角を和室にして使う方も増えています。
中にはマンションでもリビングの横に和室が付いている所も多いのではないでしょうか。
しかし、リビングの横に和室があると、悩むのがインテリアです。
「洋と和のバランスを取るのが難しい」
「インテリアのテイストが違いすぎて違和感がある」
など、コーディネート方法には悩みますよね。
今回は、リビング横の和室をおしゃれにレイアウトするポイントを解説します。
コーディネートにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
リビング横にある和室の使い方
リビング横に和室があると、幅広い使い方が可能です。
生活スタイルに合わせて使い方を決めれば、配置するインテリアにも迷いません。
ここではリビング横の和室の使い方について解説しますので、ご自身のライフスタイルを想定してみてください。
家事をするときに最適
リビング横の和室は、家事をするときに最適です。
洗濯物を畳んだり、アイロンかけをしたりなど、スペースが必要な家事をするときに、ひらけた空間があれば効率も良くなるでしょう。
リビングにはソファなどの大きい家具が置いてあるため、家事をするスペースに限りがあります。
リビングでの作業は動線の邪魔になりますが、和室ならローテーブル一つで足りるので、家具のスペースを取りません。
また、和室は室内で洗濯物を干したい時にも活躍します。
梅雨時期や、共働きで日中家にいない家庭などは、和室で干して、畳むまでの一連の流れができて便利です。
子供用のスペース
小さいお子様のいるご家庭なら、リビング横の和室は子供用のスペースとして活躍します。
畳はフローリングと比較して柔らかい素材なので、転んでもケガの心配がありません。
おむつ交換やお昼寝をするときも、赤ちゃんの体の負担も少なくなるでしょう。
畳は夏は涼しく冬は冷たくなりにくいため、直に触れても心地よく快適に過ごせるのが特徴です。
お子様用のスペースにするなら、おむつなどのお世話道具やおもちゃを入れる収納があると良いでしょう。
メインのLDと比較して置く家具が少ないため、物にぶつかる心配も少なく、目の離せない子様の遊び場に適しています。
さらにリビングのすぐ横に和室があることで、家事をしながらお子様の様子を見守れるのもメリットです。
勉強やワークスペースとして
リビング横に和室があると、ワークスペースとして使用することもできます。
ダイニングで勉強や仕事をすると、生活音や人の動きが気になり集中できません。
さらには、食事のタイミングで毎回片付けが必要になるため、不便に感じることも多いでしょう。
ですが、和室を襖で区切って個室として使用すれば、簡単に集中スペースとして使えます。
必要な時だけ襖を閉めて使えるため、普段はオープンにできるのもポイントです。
勉強や仕事用のデスクなら幅800程もあればゆったり作業ができます。
シンプルな木調のデザインなら和室にもおしゃれに馴染むでしょう。
来客時に対応できる
和室はお客様を通す客間として活躍します。
床座で使う和室は、座る人数に制限がなく、自由に座れるのが特徴。
ローテーブルと座布団があれば、自由に座れます。
そのためダイニングテーブルのように、人数に限りがあるスペースに座りきれない場合に活躍するでしょう。
また、泊りにきた方の寝室にもなるため、特に来客の多い方はあると便利です。
広さは6畳ほどあれば、2人分の布団を敷ける場所を確保できます。
仏間として使う
完全に洋室のみの空間では、仏壇を置く場所に困る方も多いのではないでしょうか。
最近では、洋室に合う仏壇もありますが、宗派によりデザインもさまざまです。
まだ和風のテイストが中心の仏壇には、やはり和室との相性は良いでしょう。
コンパクトな物であれば、キャビネットの上に設置できるので、腰高サイズの収納棚が最適です。
リビング横の和室をおしゃれにするコツ
リビング横の和室は、リビングの一部であるため、レイアウトに悩む所ではないでしょうか。
ここではリビング横の和室をおしゃれにするポイントを解説しますので、ぜひレイアウトの参考にしてみてください。
色や素材をリビングと統一する
リビングと和室の繋がりを出しておしゃれに見せるなら、素材や色を統一する方法がおすすめです。
色の選び方
カラーは、和にも洋にも合う、アースカラーが最適。
ベージュやブラウン、グレーといったベーシックカラーは、自然界にある色合のため、畳との相性もぴったりです。
アクセントカラーを入れる場合は、グリーンやネイビーなど、くすんだ色合いにするのがおしゃれになるポイント。
落ち着いた色合いは、和と洋の両方のインテリアに合わせやすく、リラックス感のある空間に仕上がります。
素材の選び方
素材も天然素材で統一すると、和室にも洋室にも合うバランスの良いレイアウトを作れます。
木を中心に、竹や籐を使ったデザインや、コットンやリネンなどの生地がおすすめです。
また、温かみのある天然素材は、北欧スタイルにもよく取り入れられています。
そのためインテリアのテイストや内装が違っても、素材が統一していればまとまった印象になるでしょう。
ただ、プラスチック系や光沢の強い生地などは、和風の印象には合いにくいため、和室には取り入れない方が無難です。
デザインを和モダンスタイルでまとめる
洋室と和室の一体感を出すには、インテリアのデザインを和モダンで統一すると良いでしょう。
デザインが統一できていると、ぐっとまとまりのある空間に仕上がります。
直線的なデザインを選ぶ
和モダンのインテリアにするには、直線的なデザインを選びましょう。
無駄をそぎ落とした、洗練されたデザインが和モダンに適しています。
もし個性を取り入れるなら、格子や平行柄のデザインが最適です。
収納棚の扉などの部分的に、格子や平行状のデザインを取り入れると、さりげなく和の雰囲気をまとったアクセントになります。
ロースタイルでまとめる
和モダンのスタイルにするなら、インテリアをロースタイルでまとめるとバランスが良くなります。
和の空間は視線が抜ける解放感が特徴となるため、高さのある物は極力なくすのがおしゃれに見せるポイントです。
もしハイタイプの収納が必要な場合は、洋室側に置くようにするなど、用途に合わせて置く部屋を変えるようにしてください。
和室は床座が中心のため、ハイタイプの家具は圧迫感がより増して見えてしまうので要注意です。
和室にモノを置きすぎない
和室のインテリアは《余白》がポイントです。
そのため、圧迫感のある家具を置かないようにしましょう。
余白とは、壁の余白と、床面の余白が必要です。
ロースタイルの家具で壁を見せるようにする他、最小限の家具に留めて、畳がしっかり見えるように置くものを厳選しましょう。
照明やアートにこだわる
和モダンの空間にするなら、和風の小物が欠かせません。
家具はシンプルでまとめる分、小物でアクセントを出しましょう。
その中でも照明やアートは、空間作りに大きく影響するアイテムです。
照明のデザインは和紙や竹などを使い、柔らかい光が楽しめる物がおすすめ。
アートは洋室にもかけられるモノトーンの抽象画がおしゃれな空間を演出します。
さらに、陶器を使った花器や、竹の小物入れなど、スタイリングする小物も天然素材で合わせると和の雰囲気を演出できるでしょう。
和と洋のバランスはお好みに合わせて調整する
和モダンのインテリアにするには、和と洋のバランスの取り方が難しいポイントです。
和室が広くなく洋室がメインであれば、洋の印象を強めにした方が、内装とのバランスが良くなります。
洋風の印象を強くするには、インテリアのデザインはモダン要素の強い物で選び、素材を和風にするのが簡単な方法です。
例えば、
- ソファは洗練されたモダンなデザインにし、張地に天然素材を使う
- テーブルはシンプルな細身のシルエットで、素材は木を選ぶ
など、デザインがモダンでも、素材に和の要素が入っていれば、洋室にも合う和モダンが完成します。
その分、小物などに和の要素を取り入れるとより完成度が高まるでしょう。
リビング横の和室を作るときに考慮したいポイント
リビングの横に和室を作るべきか、作るならどのようなポイントを意識すればよいのか、判断が難しい所です。
ここではリビング横に和室を作る時に考慮したいポイントについて解説します。
和室を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
仕切りの有無
洋室と和室の間に仕切りをつけるかは、用途に応じて決めると良いでしょう。
小さいお子様のスペースとして使う場合や、休憩するのがメインの場合は、仕切りをなくしてリビングと一体化させた方が目線が通り広々見えます。
一方、書斎やワークスペースとして使うなら、集中するために仕切りは必要です。
仕切りの方法もさまざまで、洋室に合わせたパネルにしたり、ロールスクルーンにしたりなど、空間の雰囲気に合わせて選べます。
襖やパネルは、戸袋に完全に引き込めるようにできれば、扉が邪魔になりません。
閉めた時に遮音性も高く、見た目の高級感も高いのが特徴です。
ロールスクリーンは上部に巻き取るカーテンの一種なので、すっきり開放的に仕切りを取り入れられます。
さっと目隠しができて、閉めても重厚感が出ないのが特徴です。
広さはどのくらい必要?
リビング横に和室を作りたい方にとって、どのくらいの広さが必要かは、悩むところではないでしょうか。
和室に必要な広さは、使い方によって変わります。
来客が多く、泊まるシーンが多いのであれば、6畳くらいは必要でしょう。
6畳あれば最大2人は寝れて、収納などを置くスペースも確保できます。
人が泊まることが無ければ、3畳ほどあれば、おおよそ何でもできる空間が作れます。
お子様用のスペースや、ワークスペース、家事のスペースなど、さまざまなシーンで対応可能です。
フラットと小上がりどちらにするか
リビング横の和室のスタイルは大きく分けて2つあります。
フローリングと続く《フラットスタイル》と、一段上がった《小上がりスタイル》です。
フラットは、段差がないことで、空間の一体感を感じやすい形状。
つまずく心配もないので、お子様や高齢の方がお住いでも安心です。
小上がりタイプは、段差の部分に腰掛けることができるので、フレキシブルな使い方ができます。
また和室と洋室でしっかり用途を分けられるので、空間を分けて使いたい方は小上がりタイプがおすすめです。
リビング横の和室は、リビングとの一体感が大切
洋室と和室が同じ空間にあってもおしゃれに見せるには、リビングと和室の一体感がポイントです。
テイストを和モダンで合わせたり、素材や色を統一したりするとで解決できます。
各部屋を単体で考えると、デザインや色合いがバラバラにりがちなので、同じ空間として一体感を持たせることを意識すると良いでしょう。
内装が違っていてもインテリアの統一感があれば、まとまりのある空間に仕上がります。
インテリアのバランスで悩みの方でも、簡単に取り入れられるので、ぜひお気に入りの空間にできるよう、取り入れてみてください。
和室にも合うおすすめのインテリア5選
リビング横に和室がある時は、和と洋の一体感が重要です。
ここでは和室にも洋室にも合う、おすすめのインテリアをご紹介します。
和モダンのテイストで統一して、おしゃれな空間を作ってみてください。
①フラットローソファー
シンプルで洗練されたローソファーです。
アームレスのデザインは圧迫感がなく、空間をすっきり見せてくれます。
台座に木を使っているため高級感があり、上品な印象に演出してくれるでしょう。
和室にも洋室にも合う、和モダンなデザインがとてもおしゃれです。
座面は広々しているので、寝っ転がったり足をなげ出したり、さまざまな座り方でリラックスできます。
②ネストローテーブル
和室にピッタリな、コンパクトなネストローテーブルです。
スチール脚と木調の天板という、異素材の組み合わせが特徴。
モダンな要素もあり、すっきりと軽やかな印象にしてくれます。
使わない時は重ねてコンパクトにできるので、広さに限りがある和室でも圧迫感がありません。
おしゃれで実用的に使えるため、あると便利なテーブルです。
③腰高キャビネット
シンプルな腰高キャビネットですが、均等サイズに揃った扉はありそうでなかったデザインです。
収納部分はゆったりサイズで、見せたくないものを収納するときに、大きさを気にせずさっとしまえます。
扉はワンプッシュで開け閉めできるのがポイントで、開閉の手間がありません。
さらに天板の上は飾り棚としても使えるのも便利です。
和室にも合うモダンなデザインがおしゃれな印象にしてくれます。
④イサムノグチ26N スタンド
和紙の照明と言えば、イサムノグチのデザインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
和紙と竹ひごを使って作られたデザインは、素材の美しさを最大限に引き出しています。
温かみのある光が特徴的で、空間に陰影を与えてくれるでしょう。
置いておくだけでインテリアの効果が高まるデザイン性があり、まるでアートのような存在感があります。
⑤シンプルフロアチェア
和室に座る時に、さっと取り出して使えるフロアチェアです。
床座だと疲れやすいというデメリットがあるため、背中を支えてくれる椅子が欲しい方も多いはず。
そんな時にコンパクトなフロアチェアが活躍します。
体にフィットする構造と角度を自由に調整できるため、安定した姿勢で長時間でも疲れません。
使わない時はフラットにしてしまうことも可能。
コンパクトなので常に置いてあっても邪魔になりません。
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